カッパ
Confidentkappa
raincoat
katakana
由来
- 元言語
- ポルトガル語 (pt)
- 元の形
- capa
- 借用ルート
- ポルトガル語 → 近世日本語
- 意味の変化
- マント・覆い → 雨具
- 最古文献
- 1600
解説
雨具のカッパは、河童(妖怪)とは別の語で、借用元はポルトガル語 capa です。Priberam は capa を「袖なしの外衣、覆い、保護物」と定義し、後期ラテン語 cappa にもさかのぼります。日本語の資料は16世紀の南蛮接触期に位置づけ、ポルトガル人と宣教師が長崎、平戸といった港にウールのマントなどを持ち込んだ時代に重なります。
漢字の合羽は当て字で、音にあてた表記です。 近世日本では、capa が最初は雨具に限らない外衣を意味しました。日本国語大辞典の「雨合羽」項目は1638年の俳諧集『毛吹草』を引き、関連複合語の「袖合羽」「桐油合羽」は1666年と1686年の資料に登場します。
江戸期に油紙や木綿の形が広まると、意味は実用的な雨具へと絞られていきました。マント、ラシャ、後のレインコートと同じ「外来の衣料」語の系列にあります。 現代日本語のカッパは、シンプルなレインコートやポンチョを指し、雨ガッパ、自転車用カッパ、子ども用カッパといった複合語に登場します。
ポルトガル語の capa はマント、書物のカバー、保護層まで指すので、日本語より広い守備範囲を持っています。「雨なのでカッパを着る」は、英語の raincoat 一語で訳せますが、その下には古い衣類用語が眠っていることを忘れずに。