テンポ
Confidenttenpo
tempo; pace
katakana
由来
- 元言語
- イタリア語 (it)
- 元の形
- tempo
- 借用ルート
- イタリア語音楽語 → 日本語
- 意味の変化
- 音楽の速度 → 物事の進み具合
- 最古文献
- 1900
解説
1914年が、テンポの早い日本語の入り口で、小学館の精選版日本国語大辞典が『外来語辞典』と阿部次郎『三太郎の日記』(1914-18年)を引きます。借用元はイタリア語 tempo。イタリア語の辞書は tempo をラテン語 tempus に連ね、「時間、天気、文法的時制、音楽の速度」のいずれの意味も併載します。
同じ日本語項目は1819年以降のヨハン・メルツェルのメトロノームにも触れます。 日本語の経路は明治・大正の西洋音楽教育です。音楽ではテンポが演奏速度を意味し、ア・テンポ、テンポ・ルバート、アレグロ、アンダンテ、メトロノームといった他のイタリア語借用語と並びました。
音楽の授業はいまも拍子、リズムと一緒にテンポを使います。音楽の意味が定着した後、日本語はテンポを仕事、話し方、場面、社会変化のペースにも拡張しました。 現代日本語のテンポは「話のテンポ」「仕事のテンポ」「急テンポ」「テンポが合う」のような表現で登場します。
英語 tempo も音楽とペースの両方をカバーし、多くの場面で対応します。イタリア語 tempo はもっと広く「天気」(bel tempo)や「文法時制」も指せます。「今日はテンポがいい」は「ペースがいい」の意味で、「天気がいい」ではありません。