テーマ
Confidenttema
theme; topic
katakana
由来
- 元言語
- ドイツ語 (de)
- 元の形
- Thema
- 借用ルート
- ドイツ語学術語 → 日本語の論題・主題語へ
- 意味の変化
- 主題・論題 → 研究テーマ・会話のテーマ
- 最古文献
- 1900
解説
元の形はドイツ語 Thema(Th 始まり)。Duden はラテン語 thema、ギリシャ語 thema(置かれたもの、動詞 tithenai「置く」由来)にたどります。ドイツ語の複数形は Themen、形式的な異形に Themata があります。
精選版日本国語大辞典は1910年の『洋楽手引』に音楽用法、1918年の菊池寛『無名作家の日記』に文学用法を記録します。日本語の発音「テーマ」は英語 theme(/θiːm/)ではなくドイツ語 Thema を写しています。 入り口は明治末期から大正の教育で、ドイツ語の学術・音楽・芸術語彙を通じて日本語に入りました。
1910年の音楽用例は、1879年の音楽取調掛以降の西洋音楽教育の流れに合います。最初は音楽の主題、文学の主題、議論の話題、研究上の問題という意味で機能し、後にはメーンテーマ、サブテーマ、テーマ曲のように、英語 main や sub を前に付けたミックス表現も生まれました。 現代日本語のテーマは、話題、主題、イベントのコンセプト、繰り返しの旋律を意味します。
英語の theme と意味は近いですが、音はドイツ語 Thema 寄り。「研究テーマを決める」は日本の大学の文章では英語の decide a theme より自然な定型句で、テーマが「学術上の研究問題」として強く生きていることを示します。