ラッコ
Confidentrakko
sea otter
katakana
由来
- 元言語
- ain (言語コード)
- 元の形
- rakko
- 借用ルート
- アイヌ語 → 日本語
- 意味の変化
- 海獣名 → sea otter
- 最古文献
- 1800
解説
室町期の『文明本節用集』が、ラッコの早い資料として小学館の精選版日本国語大辞典に引かれ、形は「獺虎(ラッコ)」です。借用元はアイヌ語 rakko。服部四郎の1964年『アイヌ方言辞典』は八雲、沙流、千島地域でアイヌ語 rákko を記録します。
北方の動物名が、日本語に直接渡ってきました。 語の経路は蝦夷、千島、北太平洋の毛皮貿易の周辺の北方接触です。日本語は漢字表記をいくつも持ち、猟虎、獺虎、海獺などがあります。
現代の生物学的記述では、ふつうカタカナを選びます。1885-86年、坪内逍遥には関連の明治期衣料用語「猟虎帽」が現れます。トナカイ、シシャモ、ルイベなど、アイヌ関係の日本語名と一緒に議論されることがよくあります。
現代日本語のラッコは、海生のラッコ Enhydra lutris を意味し、水族館の表示はほぼカタカナです。種の解説パネルにはラッコと一緒にラテン名 Enhydra lutris が並びます。分類学上はイタチ科に属します。
英語 sea otter は「海の otter」という説明的な複合語で、日本語のラッコは「カワウソ」から作られていません。漢字「海獺」も同種を指しますが、「カワウソ」だけだと別の動物を指します。「ラッコはカワウソ科の海の動物です」は分類の説明としての典型表現です。