ドルチェ
Confidentdoruche
dolce; dessert; sweetly
katakana
由来
- 元言語
- イタリア語 (it)
- 元の形
- dolce
- 借用ルート
- イタリア語音楽語・食文化語 → 日本語へ
- 意味の変化
- 甘い・やさしく → 音楽の発想標語、後にデザート語としても定着
- 最古文献
- 1900
解説
1910年、精選版日本国語大辞典は『洋楽手引』にドルチェを音楽用語として記録します。元の形はイタリア語 dolce で、ラテン語 dulcis に由来します。Treccani は中心の意味を「砂糖のような甘い味」とし、イタリア語では形容詞、名詞、音楽の発想記号と多面的に使われると記録します。
日本語ではこの語が二系統で同居しています。 日本語が最初にドルチェを定着させたのは西洋音楽教育で、アンダンテ、アダージョ、アレグロ、カンタービレといったイタリア語が楽譜の標準語だった分野です。そこでのドルチェは「甘く、やさしく」演奏する指示を意味します。
後にイタリア料理が日本に広まると、メニューやカフェの文脈でドルチェが「イタリア風デザート」を指すようになりました。同じカタカナが、譜面とメニューの両方で生きています。 現代日本語のドルチェは、デザートか音楽の発想記号のいずれかで使われ、ふだんの日本語の「甘い」を意味する形容詞としては機能しません。
「甘い」は普通に「甘い」が担います。イタリア語の dolce は味、人柄、動き、お菓子と幅広く使えますが、日本語は分野ごとに用途を絞っています。「食後にドルチェを頼む」と言えば、それは食事の最後の一皿の話です。