デッサン
Confidentdessan
drawing; sketch
katakana
由来
- 元言語
- フランス語 (fr)
- 元の形
- dessin
- 借用ルート
- フランス語美術語 → 日本の美術教育語へ
- 意味の変化
- 素描・図案 → 美術訓練としての鉛筆描写
- 最古文献
- 1900
解説
CNRTL はフランス語 dessin を造形の意味で1529年に遡らせ、desseing といった古い綴りや、イタリア語 disegno からの影響を記録します。元の動詞は dessiner(描く)。日本語のデッサンは英語 drawing ではなく、フランス語 dessin を写した形で、小学館もフランス系の美術用語として登録しています。
入り口は明治・大正の美術教育で、洋画やアトリエの教育がフランス語の専門用語と一緒に入った時期です。精選版は1912年の『舶来語便覧』、1930年の川端康成『春景色』を引用します。日本の学校では、デッサンが鉛筆や木炭で石膏像や静物を写す単色画の訓練を意味するようになり、関連語にクロッキー(短時間の人物素描)、スケッチ(観察素描)が並びました。
現代日本語のデッサンは、フランス語 dessin より範囲が狭く、絵画教室の練習や、その成果物のスケッチを指すのが普通です。フランス語では絵全般、模様、デザイン、技術図面まで含み、英語 drawing もそれに近い広がりを持ちます。「石膏像をデッサンする」は美術教室の場面で、家のメモ書きを drawing と呼ぶ感覚で日本語のデッサンを使うと、不自然に堅くなります。