シャボン
Attestedshabon
soap; soap bubble
katakana
由来
- 元言語
- ポルトガル語 (pt)
- 元の形
- sabão
- 借用ルート
- ポルトガル語 → 近世日本語
- 意味の変化
- 石鹸 → シャボン玉など泡のイメージへ拡張
- 最古文献
- 1600
解説
1631年、精選版日本国語大辞典は『多識編』にシャボンを「志也保牟」という当て字で記録します。デジタル大辞泉はポルトガル語 sabão を借用元として挙げ、精選版は古いスペイン語 jabón からの解釈の可能性も注記します。関連形のサボンはポルトガル語 sabão にさらに直接対応します。
江戸の文献に残った当て字が、語の古さを物語ります。 語が属するのは南蛮接触期で、イベリア半島の物品と語が日本に入ってきた時代です。江戸の用法ではシャボンが「石鹸」を意味し、1700年には『住吉踊』にシャボン玉に通じる用例も登場します。
明治以降、日常的・書面的な「石鹸」は漢字語として固まり、シャボンは複合語の中で生き残りました。 現代日本語のシャボンは、シャボン玉、シャボン液、商品名などで主に使われ、単独だと古風かブランド名のような響きになります。ポルトガル語 sabão は今も「石鹸」の普通語ですが、日本語のシャボンは普通名詞の役割からは退きました。
英語は素材を soap、玩具を soap bubble と分けます。「シャボン玉が割れた」は子供の遊びの一場面で、台所の石鹸を指しているわけではありません。