ガーゼ
Confidentgaze
gauze
katakana
由来
- 元言語
- ドイツ語 (de)
- 元の形
- Gaze
- 借用ルート
- ドイツ語 → 近代医学・衛生語として日本語へ
- 意味の変化
- 薄い織物 → 医療用ガーゼ
- 最古文献
- 1900
解説
1899年、精選版日本国語大辞典は『風俗画報』第199号に「カーゼ」という綴りで神野病院への寄付の話を引きます。借用元はドイツ語 Gaze で、Duden は「医療や工業で使う網目状の薄い布」と定義します。Duden はこれをフランス語 gaze、スペイン語 gasa からたどり、さらに古くはアラビア語 qazz(生糸)に連ねます。
一部の日本語辞書はパレスチナのガザという地名との関連説も付け加えます。 日本語に入った経路は明治の医療・衛生分野で、ドイツ語が病院の現場語として頻繁に入ってきた時期です。1899年の用例は鉄道事故後の病院寄付の話で、その文脈ではガーゼが「傷口に当てる吸水性の布、包帯、マスク、看護用品」を意味していました。
直接の英語経由ではなく、カルテ、ギプス、アレルギー、レントゲンと並ぶドイツ系の医療語の一員です。 現代のガーゼは綿の医療ガーゼ、または赤ちゃん用品やマスクのガーゼ生地を意味します。英訳は gauze が標準ですが、ローマ字の gaze は英語の gaze(じっと見る)とは別の語で、混同してはいけません。
「ガーゼで傷を覆う」は包帯処置の場面で、語末の長音「ガー」は日本語の発音を反映しています。