ペンキ
Plausiblepenki
paint
katakana
由来
- 元言語
- オランダ語 (nl)
- 元の形
- pek / pekverf (hypothesis)
- 借用ルート
- オランダ語 → 近代日本語説
- 意味の変化
- 塗料・防水材系の語 → 塗料一般
- 最古文献
- 1880
解説
元の形はオランダ語 pek/pik。小学館の日本国語大辞典がこの形をペンキの借用元として挙げます。オランダ語 pek は「ピッチ、船や面に塗る粘性の高い封止素材」を意味し、Wiktionary は中世オランダ語、ラテン語 pix までさかのぼらせます。
小学館は1874-1876年の服部誠一『東京新繁昌記』を引き、柱や壁に塗るコーティングを「ペンキ」と呼ぶ用例を記録します。意味は「ピッチ」から「塗料」へと変わっていきました。 これは近代化期の借用で、建設、船舶、鉄道、公共建築物、洋風コーティングの分野と結びつきます。
意味は封止用ピッチから塗料、特に油性塗料へと移りました。デジタル大辞泉もペンキを「塗料、特に油性塗料」と定義します。明治以降の関連語にはペイント(英語 paint 由来)、塗料(技術用語)、ラッカー、ニス、エナメル、油性ペイントがあります。
現代のペンキは、壁、柵、門、家具、看板に塗る塗料を指すのに使われます。水彩や図工の絵の具を指す通常語ではなく、絵の具がその領域、塗料は工業向けの響きです。ホームセンターでは、ペンキとニス、ラッカーが棚で対比され、マニュアルでは塗装、塗料の方が好まれます。
英語 paint はもっと広く、動詞にもなりますが、オランダ語 pek は現代の塗料一般ではありません。「門に青いペンキを塗る」は典型的な場面で、語末「キ」がオランダ語経由を映します。