パイプ
Confidentpaipu
pipe
katakana
由来
- 元言語
- 英語 (en)
- 元の形
- pipe
- 借用ルート
- 英語 pipe → 近代日本語の工業・日用品語へ
- 意味の変化
- 管・喫煙具 → 配管・連絡ルート・関係性の比喩にも拡張
- 最古文献
- 1900
解説
1886年、小学館の日本国語大辞典は『工学字彙』にパイプを「液体・気体・ワイヤを通す管」として記録し、借用元として英語 pipe を挙げます。Merriam-Webster は英語 pipe を古英語 pīpa と俗ラテン語 *pipa に連ねます。意味は古くから管や管楽器の周辺にあります。
同年には坪内逍遥『内地雑居未来之夢』に喫煙具のパイプ、1897年には国木田独歩『おとづれ』に呼笛のパイプも記録されます。 入り口は明治の工学、鉄道、水道、鉱業、生活用品の語彙で、英語 pipe がすでに「管、喫煙具、オルガン、簡単な笛」までカバーしていたため、日本語も複数の意味を同時に受け入れました。チューブ、ホース、ダクト、パイプオルガン、パイプたばこといった近接語と並ぶ一方、専門分野では水道管、ガス管、配管といった漢語で精度を出します。
現代日本語のパイプは、物理的な管、喫煙具のパイプ、そして二者の橋渡し役の人や仕組みを意味します。小学館は坂上弘の1970年の用例にこの「橋渡し」の意味を記録します。英語の pipe にもデータや信号の経路という意味はありますが、日本語の「パイプ役」「パイプがある」は人脈の意味で特に頻出します。
「政界にパイプがある」と言えば、それは「政治の世界に強いコネがある」という意味です。