ノルマ
Confidentnoruma
quota; target
katakana
由来
- 元言語
- ロシア語 (ru)
- 元の形
- norma / норма
- 借用ルート
- ロシア語 → 労働・生産目標語として日本語へ
- 意味の変化
- 規範・標準量 → 割当目標・達成義務
- 最古文献
- 1930
解説
1949年が、小学館の精選版日本国語大辞典のノルマのキー印刷年で、梅崎春生『赤い帯の話』が引用されます。借用元はロシア語 норма(romanized norma)。ロシア語辞書は「規則、標準量、作業率、通常の尺度」と定義し、より古いヨーロッパの線はラテン語 norma にさかのぼります。
労働の語が、捕虜帰還を経由して日本語に入りました。 日本語の借用は第二次大戦後の労働、特に1940年代後半のシベリア抑留者の帰還と結びついています。デジタル大辞泉は「これら帰還者がこの語を日本語に伝えた」と記録します。
ソ連の労働言語では норма выработки が出来高ノルマを指し、日本企業では仕事量、目標、後にビジネス語のターゲットといった近接語と並ぶようになりました。 現代日本語のノルマは営業チーム、学校、工場、クラブ、個人計画でよく使われます。たいてい「達成しなければならない義務」のように響き、「営業ノルマ」「販売ノルマ」のように使います。
複合語にはノルマ制、日割りノルマもあり、クォータはオフィス会話では珍しい部類です。英語の norm は「通常のパターン」「社会的規範」で、必須の割り当てではありません。「今月のノルマ」は「今月の目標」であって、「今月の通常状態」ではありません。