ピロシキ
Confidentpiroshiki
pirozhki; stuffed buns
katakana
由来
- 元言語
- ロシア語 (ru)
- 元の形
- pirozhki / пирожки
- 借用ルート
- ロシア語 → 日本の洋食・パン文化語へ
- 意味の変化
- 小さな詰め物パン複数形 → 日本では揚げパン風の惣菜パンにも定着
- 最古文献
- 1950
解説
ロシア語の пирожки(pirozhki)は文法上の複数形で、単数は пирожок(pirozhok)、さらに大きな пирог(pirog、パイ)の縮小形にあたります。英語の Collins などでも pirozhki は複数名詞として扱われます。1955年、精選版日本国語大辞典は渡辺善一郎『普段着のソ連』のピローシキを早い印刷例として挙げます。
日本語のピロシキはこの複数形を借りた形です。 日本語に入った経緯は、20世紀のロシア・ソ連との食文化接触と、戦後の洋食、ベーカリー、デパ地下文化です。日本語の解説は、ひき肉、卵、野菜などを小麦粉の生地で包んで油で揚げるパンと書きます。
ロシア料理ではオーブンで焼く版もあり、キャベツ、じゃがいも、きのこ、魚、米、卵など具は多彩です。平凡社の事典はピロシキをザクスカ(前菜)の文脈に位置づけています。 現代日本語のピロシキは数えられる単数の名詞のように振る舞い、客は「ピロシキを1個ください」と言えます。
これはロシア語の文法とずれていて、向こうでは pirozhki が最初から複数、pirozhok が一個分です。日本ではカレーパンやコロッケパンの隣に並ぶ、揚げた惣菜パンの仲間として認識されることが多く、ロシア式の幅広いパイ全体を必ずしも指しません。