アルコール
Confidentarukoru
alcohol
katakana
由来
- 元言語
- オランダ語 (nl)
- 元の形
- alcohol
- 借用ルート
- オランダ語化学・医学語 → 蘭学経由で日本語へ
- 意味の変化
- 化学物質名 → 酒精・消毒用アルコール一般
- 最古文献
- 1800
解説
1833年、精選版日本国語大辞典は宇田川榕菴『植学啓原』にアルコールを記録します。借用元はオランダ語 alcohol と英語 alcohol が並びますが、さらに古い経路としてヨーロッパの言葉はアラビア語 al-kuhl、もとは目元に塗る微細なアンチモン粉末に由来します。物質名のうしろに、化粧の歴史が一筋走っています。
日本語のアルコールは蘭学と近代化学を通じて専門語として入りました。同じ辞書項目には日本語の言い換え「酒精」が併載され、1862年の『七新薬』にも見えます。1874-76年の『西洋道中膝栗毛』ではアルコールが酒の意味で使われ、ビイル(ビール)、葡萄酒(ぶどう酒)などと一緒に並んでいます。
化学・薬学・酒類の三方向に意味が広がる土台が、明治の早い段階でできていたことになります。 現代日本語のアルコールは、化学物質としてのアルコール類、エタノール、消毒用アルコール、酒のいずれにも使えます。英語 alcohol も似た幅を持ちますが、日常の日本語では「アルコール消毒」「ノンアルコール」のような決まり文句で出会う機会が多いのが特徴です。
オランダ語 alcohol も「酒」「エタノール」を意味します。「この飲み物はアルコール入りです」と言えば、それは飲料の説明です。