シロップ
Confidentshiroppu
syrup
katakana
由来
- 元言語
- オランダ語 (nl)
- 元の形
- siroop
- 借用ルート
- オランダ語薬学・食品語 → 蘭学系語彙として日本語へ
- 意味の変化
- 薬用・甘味の濃い液体 → かき氷や飲料用の甘い syrup
- 最古文献
- 1800
解説
1837-47年、宇田川榕菴の化学書『舎密開宗』は砂糖液の意味で「舎利別」を使い、小学館はこの語をオランダ語 siroop と関連づけます。オランダ語 siroop はさらに古フランス語 sirop、中世ラテン語 sirupus を経て、アラビア語 šarāb(飲み物)にまでさかのぼります。Etymologisch Woordenboek は中世オランダ語 siroop を1240年に、薔薇シロップを1287年に記録します。
小学館は1919年の『模範新語通語大辞典』にカタカナ表記「シロップ」を記録します。 入り口はオランダ系の薬学・化学で、後に明治・大正の食品語彙へとシフトしました。日本語にはすでに「舎利別」があり、シロップという表記が、メニュー、料理本、カフェ、加工飲料に向くようになりました。
平凡社は戦前の『日本薬局方』が「単舎利別」を載せていたと記録します。ガムシロップ、フルーツシロップ、コーヒーシロップ、かき氷シロップといった複合語は、薬学から日常食品へという再分類を映しています。 現代日本語のシロップは、味付きの濃い砂糖液を指し、かき氷、飲み物、カクテル、デザートに使われます。
英語の syrup は同じ素材を指しますが、発音は「サイラップ」に近く、日本語のシロップはオランダ語 siroop の経路と、語末の促音「-ップ」を残しています。「いちごシロップをかける」は子供のおやつの場面で典型的な使い方です。